【北京IPO】ガス用スマートメーターの河南馳誠電気が2日に公募開始、1000万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/2/2 9:28

 北京証券取引所への上場を目指す、河南馳誠電気(834407/北京)が2月2日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1000万株を発行予定で、公募価格は5.87元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2004年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。本社は河南省鄭州市。気体の環境安全モニタリング製品の研究開発、生産、販売を主業務としており、主な製品は気体の環境安全モニタリング用のスマートメーター、警報制御システム、スマートセンサーなど。主に石油、化学工業、ガス、冶金、電力、医薬、食品など多くの工業分野のほか、都市の公共スペース、家庭、地下管路などの分野に広く用いられている。中国石油化工(00386/香港、600028/上海)などの国有企業や、吉利汽車(00175/香港)などの上場企業を多く顧客に持つほか、UAE、欧州、東アジア諸国にも製品を輸出している。

 22年1〜6月期の売上構成は、スマートメーターが71.73%、警報制御システムおよび付帯製品が27.52%、スマートセンサーが0.75%。中国のスマートメーター市場規模は2016年の9355億元から19年には7242億元に減少、21年には9101億元まで回復した。業界内部では技術面や製品面で優位に立つ大型、中型企業が生き残り、生産能力が低い小企業が淘汰される状況が発生している。同社は高い技術力と研究開発力、充実した製品体系やアフターサービス体制を活かしつつ、新規上場による資金調達により競争力の向上を図る。

 21年12月期の売上高は8675万元(前期比41.92%減)、純利益は1641万元(同44.29%減)。22年1〜9月期の売上高は1億3595万元(前年同期比35.29%増)、純利益は2036万元(同6.76%減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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