【上海IPO】中国信達から分離上場の信達証券、初値は公開価格を20%上回る9.9元

サーチナ

中国株

2023/2/2 9:33

 証券会社の信達証券(601059/上海)が2月1日、上海証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格8.25元に対し、初値は20.00%高い9.90元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.00%高の11.88元だった。

 同社は2007年設立の国有企業で北京市に本社を構える。中国信達資産管理(01359/香港)の子会社で、分離上場となる。売買仲介、証券投資コンサルティング、証券取引および投資活動関連のフィナンシャルコンサルティング、金融商品の代理販売、証券投資ファンドの販売などを主業務としており、子会社を通じて先物取引事業、プライベート・エクイティ(PE)ファンド、オルタナティブ投資、ファンドマネジメント、海外での資産管理、企業融資、販売および取引も手掛けている。北京市をはじめ、遼寧、広東、浙江など17の省、自治区、直轄市に102の支店を構え、特に遼寧省で顕著な優位性を持つ。

 21年における全国の業界内ランキングは総資産で39位、純資本で52位、売上高で42位、純利益で37位。売上ベースの市場シェアは証券仲介事業が0.6%(業界39位)、投資銀行事業が0.65%(同36位)、証券投資事業が0.33%(同55位)となっている。

 21年12月期の売上高は38億327万元(前期比20.27%増)、純利益は12億1162万元(同41.57%増)。22年1〜9月期の売上高は26億9185万元(前年同期比4.24%増)、純利益は7億5776万元(同1.54増)。

 新規上場に伴い調達予定の25億8095万元(約497億円)は、資本金の補充、運営資金の増加、主業務の発展に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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