テンポイノベ、第3四半期連結決算は大幅増益で、通期業績予想の上方修正と増配も発表

株式

2023/2/2 16:02

 テンポイノベーション<3484.T>が2日、2023年3月期第3四半期累計(22年4-12月)の連結決算を発表した。

 売上高は98億7400万円(前年同期比17.1%増)、営業利益は10億2200万円(同59.5%増)、経常利益は10億6600万円(同54.7%増)、純利益は7億3000万円(同56.2%増)だった。

 主要事業である店舗転貸借事業が好調で、転貸借物件数は2152件、成約数(転貸借契約を締結した数)は第3四半期累計で355件と、それぞれ過去最多を更新したことに加え、今期開始の店舗家賃保証の利益が寄与した。また、不動産売買事業も第3四半期累計の物件売却数は5件と過去最多で、そのうち複数が大型かつ高収益案件であるなど、質・量ともに充実した実績により収益を積み上げ、増収増益を確保した。特に利益面では、営業利益以下の各段階利益が前年同期比で50%以上と大幅に上昇すると共に、営業利益率は同2.8ポイント増の10.4%と好調に推移した。

 また、同日に23年3月期の通期連結業績見通しの修正(上方修正)と期末配当予想(増配)も発表した。通期業績見通しは、売上高を従来の126億5500万円から130億円(前期比13.9%増)に、営業利益を10億5900万円から11億8500万円(同30.3%増)に、経常利益を10億7400万円から12億3500万円(同25.2%増)に、純利益を7億3300万円から8億4600万円(同27.8%増)に上方修正し、11期連続の増収増益を見込んでいる。

 従来は未定だった期末一括配当予想は、配当の基本方針及び業績動向を総合的に勘案し、1株当たり16円としている。前期は12円で、前期比33.3%の増配となる。

 コロナ禍においても増収増益を確保してきた同社だが、多かれ少なかれコロナが成長の減速要因となっていたことは間違いない。直近では新型コロナの感染症法上の位置づけが2類から5類に引き下げられることが正式に決定し、水際対策の緩和に伴うインバウンドの回復も顕著になってきている。経済・社会活動の正常化が進む中で、今後、同社事業の成長が加速する展開も期待できそうだ。

提供:モーニングスター社

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