<相場の読み筋>2月6日
2023/2/6 7:45

前週末3日の米国株式は、NYダウが前日比127.93ドル安の3万3926.01ドルと続落、ナスダック総合指数が同193.863ポイント安の1万2006.955ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億8223万株、ナスダック市場が55億5501万株だった。注目された米1月雇用統計で、季節調整済みの非農業分野の雇用者数は市場予想平均を大きく上回った。雇用情勢のひっ迫が意識され、FRB(米連邦準備制度理事会)による積極的な利上げ継続が懸念され、売りが優勢となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アマゾン・ドットコムやアプライド・マテリアルズ、アルファベット(グーグルの持株会社)などが下落した。
6日の東京株式は、買い先行後に上値の重い展開か。朝方は、日銀次期総裁を巡る報道で円安・ドル高が進行した流れを受け、買いが先行しよう。政府が日本銀行の黒田東彦総裁の後任人事について、雨宮正佳副総裁に就任を打診したと伝わり、現行の金融緩和策が延長される可能性が高い人選と受け止められ、円売り・ドル買いが進み、輸出関連株中心に上昇する可能性がある。ただ、前週末の米国株式市場では、主要3指数が下落。市場予想より強い米1月雇用統計を受け、早期の米利上げ停止観測が後退し、ハイテク株中心に軟調だったことで、次第に重しとして意識されそうだ。
外国為替市場では、ドル・円が一時1ドル=132円台半ば(前週末3日の東京市場午後5時時点で128円59-62銭)、ユーロ・円が一時1ユーロ=142円台後半(同140円16-20銭)と円安が進んでいる。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末3日の大阪取引所清算値比130円高の2万7620円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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