【上海IPO】セキュリティ設備用ズームレンズ大手の嘉興中潤光学科技が6日に公募開始、2200万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/2/6 9:29

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、嘉興中潤光学科技(688307/上海)が2月6日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2200万株を発行予定で、公募価格は23.88元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2012年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。精密光学レンズ製品の設計、開発、生産、技術開発を主業務としている。主な製品はデジタルセキュリティ設備、ドローン、スマート巡回設備、ビデオ会議設備、スマート自動車車載設備、スマート家具、プロジェクター、映写機などの精密光学レンズで、超高精細、クイックフォーカス、軽量、高倍率ズーム、超望遠などの特徴を持っており、国境や海上などの警備をはじめ、交通や都市管理などさまざまな分野で利用されている。技術開発事業では半導体検査機器用レンズ、医療検査機器用レンズなども手掛ける。

 22年1〜6月期の売上比率はデジタルセキュリティ用レンズが77.10%、ロボット用視覚レンズが10.33%、その他光学レンズが8.66%、技術開発サービスが3.90%となっている。なかでも、30倍以上のデジタルセキュリティ用ズームレンズが売上の約半分を占める。ファーウェイ、DJI、宇視科技など中国企業のほか、浜松ホトニクス、パナソニック、リコーなど日本企業を始めとする多くの外国企業とも業務提携関係を持つ。

 21年におけるデジタルセキュリティ用超ズームレンズ(30倍以上)の国内市場シェアは53.75%、世界市場シェアは47.88%、超望遠レンズの国内シェアは58.82%、世界シェアが15.79%と高いシェアを誇っている。産業用ドローンレンズの世界市場シェアは5.6%だ。

 21年12月期の売上高は3億9649万元(前期比18.59%増)、純利益は3557万元(同35.55%増)。22年1〜9月期の売上高は2億7330万元(前年同期比6.70%減)、純利益は2451万元(同2.14倍)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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