【上海IPO】アウトドア用品OEMの揚州金泉旅遊用品が7日に公募開始、1675万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/2/6 9:50

 上海証券取引所のメインボードへの上場を目指す、揚州金泉旅遊用品(603307/上海)が2月7日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。1675万株を発行予定で、公募価格は31.04元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は1998年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。江蘇省揚州市に本社を構え、テント、寝袋、アウトドアウェア、バックパックなどのアウトドア用品の研究開発、設計、生産、販売を主業務としている。ODM/OEM形式にて生産を行っており、コールマン、ザ・ノース・フェイス、モンベルなどの著名なアウトドアブランドを顧客に持つ。製品の90%以上は欧州、北米などの海外向けで、22年1〜6月期においては北米向けの売上が全体の56.74%、欧州が22.51%を占めている。

 世界のアウトドア用品業界をリードする大手メーカーの高い要求を満たす技術力、品質管理力を持っていること、ブランドのテイストやコンセプトに合わせた製品のデザインや機能性などを実現できること、顧客向けに製品を生産、提供する体制を備えていることなどが同社の強み。一方で、資金調達力が不十分であることとともに、中国国内市場が十分に開拓できていない点がボトルネックとなっており、今後アウトドア製品需要が高まりつつある中国市場での業績向上、シェア拡大を目指す。

 21年12月期の売上高は7億7566万元(前期比29.93%増)、純利益は1億108万元(同69.84%増)。22年1〜9月期の売上高は8億6057万元(前年同期比54.44%増)、純利益は2億1008万元(同2.92倍)。22年12月期の予想売上高は10億5000万〜10億6000万元(前期比35.37〜49.55%増)、純利益は2億3500万〜2億7500万元(同2.32〜2.72倍)となっている。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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