日経平均は60円高と5日続伸、円安支えに買い先行も一巡後は伸び悩む=7日前場

 7日前場の日経平均株価は前日比60円71銭高の2万7754円36銭と5営業日続伸。朝方は、買いが先行した。外国為替市場で円が一時1ドル=132円台後半(6日の東京市場終値は131円78-80銭)まで下落し、円安・ドル高を支えに先物買いを交えて値を上げ、前場の早い段階で2万7814円96銭(前日比121円31銭高)を付けた。ただ、連日の上昇で利益確定売りや戻り売りも出やすく、買い一巡後は伸び悩み、一時2万7721円53銭(同27円88銭高)まで押し戻された。その後持ち直したが、戻りは鈍かった。

 なかで、日経平均プラス寄与度上位にはアドバンテスト<6857.T>、東エレク<8035.T>の半導体関連株が浮上し、指数を支えた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、海運など21業種が値を上げた。半面、鉄鋼、不動産など12業種が値を下げた。東証プライム銘柄では、全体の56%強が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億7871万株、売買代金は1兆3463億円。騰落銘柄数は値上がり1040銘柄、値下がり675銘柄、変わらず115銘柄。

 業種別では、三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株が堅調。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株も高く、オリックス<8591.T>、Jリース<7187.T>などのその他金融株も値を上げた。デサント<8114.T>、オンワードH<8016.T>などの繊維製品株や、JSR<4185.T>、資生堂<4911.T>、三菱ケミG<4188.T>などの化学株も引き締まった。T&DHD<8795.T>、MS&AD<8725.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株や、東電力HD<9501.T>、北陸電力<9505.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気・ガス株も買われた。

 半面、JFEHD<5411.T>、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株が下落。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も安く、住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も軟調。

 個別では、TOB(株式公開買い付け)対象の岩崎電気<6924.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、ケミコン<6997.T>、ヤマトHD<9064.T>、竹本容器<4248.T>などが値上がり率上位。半面、ヤマシンF<6240.T>がストップ安となり、ティラド<7236.T>も一時ストップ安。シグマクシス<6088.T>、MIRART<8897.T>などが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

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