日経平均は163円安、朝高後に下げ転換、円高やソフバンG株安など重し

 8日午前10時時点の日経平均株価は前日比163円36銭安の2万7522円11銭。朝方は、7日の米国株高を支えに買い先行となり、寄り付き後まもなく2万7719万45銭(前日比33円98銭高)まで強含んだ。ただ、買いは続かず、直後に下げに転じた。円高・ドル安歩調や、22年10-12月期決算で最終赤字7834億円(前年同期は290億円の黒字)に悪化したソフバンG<9984.T>の株価急落などが重しとなった。株価指数先物売りにまとまった売りが出たこともあり、前場の早い段階で2万7458円53銭(同226円94銭安)まで下落した。その後は下げ渋っているが、戻りは限定されている。

 業種別では、任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株が下落。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、中山鋼<5408.T>などの鉄鋼株や、大阪チタ<5726.T>、古河電工<5801.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も安い。ネクソン<3659.T>、コナミG<9766.T>などの情報通信株も売られている。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株もさえない。

 半面、協和キリン<4151.T>、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が堅調。ゴールドウイン<8111.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株や、INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株も高い。関西電力<9503.T>、大阪ガス<9532.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株も買われている。

 個別では、シュッピン<3179.T>、アイロムG<2372.T>、ドリームI<4310.T>などが値下がり率上位。半面、TOB(株式公開買い付け)対象の岩崎電気<6924.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、スミダ<6817.T>、フューチャー<4722.T>などが値上がり率上位。

提供:モーニングスター社

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