日経平均は126円安と3日続落、売り一巡後はやや下げ渋る場面も=9日前場

 9日前場の日経平均株価は、前日比126円60銭安の2万7479円86銭と3日続落して取引を終えた。朝方から売りが先行し、午前9時12分には、同181円77銭安の2万7424円69銭を付ける場面があった。その後、時間外取引での米株価指数先物の上昇や、一時ドル・円相場が円安方向に振れたことを背景に、やや下げ渋ったが、戻り待ちの売りに押されたようだ。東証プライムの出来高は4億8437万株、売買代金は1兆2066億円。騰落銘柄数は値上がり835銘柄、値下がり894銘柄、変わらず105銘柄だった。

 市場では「きょうは、トヨタ<7203.T>や東エレク<8035.T>の決算発表を控えることから、様子見姿勢が強まっているようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、20業種が下落、13業種が上昇した。中部電力<9502.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株が下落。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も安い。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も軟調。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も下げている。

 個別では、サンアスタ<4053.T>、ツバキナカ<6464.T>、日金銭<6418.T>、ハピネット<7552.T>、武蔵精密<7220.T>などが下落。半面、岩崎電気<6924.T>(監理)、芝浦<6590.T>、RPAH<6572.T>、第一興商<7458.T>、ファルコHD<4671.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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