日経平均は138円高と4日ぶり反発、好業績銘柄中心に物色―東エレクのプラス寄与度70円弱=10日前場

 10日前場の日経平均株価は前日比138円57銭高の2万7722円92銭と4日ぶりに反発。朝方は、この日の日経平均先物ミニ・オプション2月限SQ(特別清算指数)算出に絡んだ買いが先行した。いったん伸び悩んだが、好業績銘柄中心に物色され、一時2万7814円02銭(前日比229円67銭高)まで上昇した。一巡後は、先物売りを交えて上げ幅を縮め、前引けにかけて2万7700円台前半で推移した。なお、SQの市場推定値は2万7779円75銭。

 日経平均プラス寄与度上位では、23年3月期業績予想の上方修正や株式分割などを発表した東エレク<8035.T>が69.5円と大きく、同じ半導体関連のアドバンテスト<6857.T>が10.9円と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、保険、その他製品など21業種が値を上げ、石油石炭製品、鉱業、不動産など12業種が値を下げた。東証プライム銘柄では、全体の50.8%が上昇した。

 東証プライムの出来高は7億6117万株、売買代金は1兆9275億円。騰落銘柄数は値上がり933銘柄、値下がり817銘柄、変わらず86銘柄。

 業種別では、23年3月期の利益予想を上方修正した神戸鋼<5406.T>がストップ高となり、日本製鉄<5401.T>、大平金<5541.T>などの鉄鋼株が上昇。MS&AD<8725.T>、T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も高い。大日印<7912.T>、凸版<7911.T>、任天堂<7974.T>その他製品株も値を上げ、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。ダイフク<6383.T>、アマダ<6113.T>、セガサミーH<6460.T>などの機械株や、東海カーボン<5301.T>、住友大阪<5232.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も堅調。

 半面、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605.T>などの鉱業株が軟調。三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>などの不動産株も安く、トヨタ<7203.T>、マツダ<7261.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も売られた。

 個別では、23年3月期の業績予想を上方修正したダイコク電機<6430.T>がストップ高となり、ルネサス<6723.T>、マツオカ<3611.T>、ジャムコ<7408.T>などが値上がり率上位。半面、FIG<4392.T>、リゾートトラ<4681.T>、デジハHD<3676.T>、サンリオ<8136.T>などが値下がり率上位。

提供:モーニングスター社

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