日経平均は243円安と大幅反落、売り一巡後の戻り限定―精密、電機など軟調=13日後場

 13日後場の日経平均株価は前週末比243円66銭安の2万7427円32銭と大幅反落。朝方は、前週末10日の米国株式市場で長期金利の上昇を背景にハイテク株が下落した流れを受け、半導体・電子部品関連株などに売りが先行した。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場中盤には2万7266円94銭(前週末比404円04銭安)まで下落した。時間外取引で米株価指数先物が安く、重しとして意識された面もある。売り一巡後は、円安歩調もあって大引けにかけて下げ渋ったが、戻りは限定された。

 日経平均マイナス寄与度上位には、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、信越化<4063.T>などの半導体関連株が浮上した。指数寄与度の高いファーストリテ<9983.T>、ソフバンG<9984.T>も上位に名を連ねた。東証業種別株価指数(全33業種)では、精密、電機のハイテクセクターをはじめ金属製品など21業種が値を下げ、鉱業、海運など12業種が値を上げた。東証プライム銘柄では、全体の64.3%が下落した。

 東証プライムの出来高は11億5925万株、売買代金は2兆6670億円。騰落銘柄数は値上がり583銘柄、値下がり1181銘柄、変わらず72銘柄。

 業種別では、ニコン<7731.T>、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株が下落し、ソニーG<6758.T>、太陽誘電<6976.T>、村田製<6981.T>、レーザーテク<6920.T>などの電機株も売られた。SUMCO<3436.T>、三和HD<5929.T>などの金属製品株や、任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>、大日印<7912.T>などのその他製品株も安い。資生堂<4911.T>、ユニチャーム<8113.T>、日産化学<4021.T>などの化学株や、三菱マテリアル<5711.T>、DOWA<5714.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も値を下げた。ワコールHD<3591.T>、ゴールドウイン<8111.T>などの繊維製品株もさえない。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株が上昇。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、合同鉄<5410.T>などの鉄鋼株も高い。出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も堅調。

 個別では、フロンティM<7038.T>、LTS<6560.T>、IBJ<6071.T>、KIスター不<3465.T>などが値下がり率上位。半面、サクサ<6675.T>、電算システム<4072.T>、T&Gニーズ<4331.T>、ユーザーL<3984.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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