日経平均は194円高と反発、やや円安方向に振れ上値を試す場面も=16日後場

 16日後場の日経平均株価は、前日比194円58銭高の2万7696円44銭と反発して取引を終えた。前場は買い一巡後、停滞する場面もみられたが、株価指数先物に断続的な買いが入ったことや、時間外取引で米株価指数先物が堅調に推移したことから上げ幅を拡大。後場も一時、もみ合い商状となったが、為替市場でドル・円相場が、1ドル=133円90銭台と、午後に入りやや円安方向に振れたことを支えに、午後2時43分には同225円80銭高の2万7727円66銭と、きょうの高値を付けた。上値を試した後も、しっかりした値動きだった。東証プライムの出来高は11億4174万株、売買代金は2兆6373億円。騰落銘柄数は値上がり1291銘柄、値下がり479銘柄、変わらず66銘柄だった。

 市場では「手がかり材料難のなか指数は方向感に欠ける展開が続く可能性がある。そのようななか、個別株の物色は割安感だけではなく何かプラスアルファの材料を持つ銘柄に絞られそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、28業種が上昇、5業種が下落した。業種別では、凸版<7911.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が上昇。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も高い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株も堅調。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も上げた。

 個別では、T&Gニーズ<4331.T>、Wスコープ<6619.T>、M&Aキャピ<6080.T>、セレス<3696.T>、オプトラン<6235.T>などが上昇。半面、ダイヤHD<6699.T>、さくら<3778.T>、イーソル<4420.T>、CYBOZU<4776.T>、ユーザーL<3984.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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