日経平均は18円高と小反発、午後は前週末終値近辺でもみ合い―値幅28円で動意乏しい=20日後場

 20日後場の日経平均株価は前週末比18円81銭高の2万7531円94銭と小幅ながら反発し、高値で引けた。朝方は、前週末の米ハイテク株安が重しとなり、半導体関連株などに売りが先行し、前場の早い段階で2万7426円48銭(前週末比86円65銭安)まで値を下げた。一巡後は切り返し、いったん上げに転じた。ディフェンシブ銘柄を中心に物色範囲を広げ、底堅く推移した。後場は前週末終値近辺でもみ合う場面が多く、大引けにかけてやや引き締まったが、値幅は28円にとどまり、動意に乏しかった。

 日経平均プラス寄与度上位には、KDDI<9433.T>、エーザイ<4523.T>、セコム<9735.T>、味の素<2802.T>などディフェンシブ株が目立った。一方、マイナス寄与度では、半導体関連の東エレク<8035.T>が24.3円と比較的大きく、次いでファーストリテ<9983.T>が7.5円だった。東証業種株価指数(全33業種)では、証券商品先物、パルプ・紙、その他金融など26業種が値を上げ、海運、鉱業、電機など7業種が値を下げた。東証プライム銘柄では、全体の71.3%が上昇した。

 東証プライムの出来高は10億1308万株、売買代金は2兆2925億円。騰落銘柄数は値上がり1310銘柄、値下がり467銘柄、変わらず60銘柄。

 業種別では、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株が上昇。大王紙<3880.T>、日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ・紙株も高い。オリックス<8591.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株も堅調。浜ゴム<5101.T>、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、関西電力<9503.T>、北陸電力<9505.T>、東北電力<9506.T>などの電気・ガス株も値を上げた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。INPEX<1605.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株も安い。TDK<6762.T>、村田製<6981.T>、日電産<6594.T>、富士通<6702.T>などの電機株も売られ、テルモ<4543.T>、メニコン<7780.T>などの精密株もさえない。三井物産<8031.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株も値を下げた。

 個別では、佐鳥電機<7420.T>、グリー<3632.T>、IMAGIC<6879.T>、東名<4439.T>などが値上がり率上位。半面、トレファク<3093.T>、バリューHR<6078.T>、ギフティ<4449.T>、メンバーズ<2130.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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