日経平均は358円安と大幅続落、米株安で売り優勢―1カ月ぶり安値水準=22日前場

 22日前場の日経平均株価は前日比358円93銭安の2万7114円17銭と大幅続落。取引時間中では1月23日(安値2万6788円76銭)以来1カ月ぶりの安値水準となる。朝方は、売り優勢で始まった。21日の米国株式市場で長期金利の上昇などを背景に主要3指数が大幅に下落。この流れを受け、先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万7046円08銭(前日比427円02銭安)まで下押した。その後下げ渋ったが、戻りは鈍かった。

 日経平均マイナス寄与度上位には、ファーストリテ<9983.T>、東エレク<8035.T>、ソフバンG<9984.T>が並び、この3銘柄で指数を88円強押し下げた。東証業種別株価指数(全33業種)では、保険、サービス、繊維製品など32業種が値を下げ、値上がりは海運のみだった。東証プライム銘柄では、全体の8割が下落した。

 東証プライムの出来高は6億1209万株、売買代金は1兆4057億円。騰落銘柄数は値上がり292銘柄、値下がり1478銘柄、変わらず67銘柄。

 市場からは「米国では景気が強く金利上昇懸念から短期筋が持ち株を投げたとみられるが、それも一時的だろう。堅調な米景気は日本にとって有難い話だ。日経平均で2万7000円近辺に下がり、丁度よい押し目とみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、T&DHD<8795.T>、かんぽ生命<7181.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株が下落。リクルートHD<6098.T>、楽天グループ<4755.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も安く、東レ<3402.T>、東洋紡<3101.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株も軟調。ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>、京セラ<6971.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株や、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、いすゞ<7202.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も売られた。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が堅調。

 個別では、マキタ<6586.T>、ギフティ<4449.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>、フロンティM<7038.T>などが値下がり率上位。半面、レアジョブ<6096.T>、オーバル<7727.T>、ヨシムラFH<2884.T>、オロ<3983.T>などが値上がり率上位。

提供:モーニングスター社

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