日経平均は294円高と3日ぶり大幅反発、米半導体株高や次期日銀総裁候補の所信聴取で買い=24日前場

 24日前場の日経平均株価は、前日比294円46銭高の2万7398円78銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終えた。現地23日の米国株式が上昇したことを受け、朝方から買いが先行。米国市場でSOX(フィラデルフィア半導体株)指数が上昇していたことや、台湾TSMCによる日本で2番目の工場建設が報じられたこともあり、半導体関連銘柄を中心に堅調な値動きとなり、午前10時20分には、同361円58銭高の2万7465円90銭を付けた。その後も堅調な値動きが続いた。為替市場ではドル・円相場が、1ドル=134円60銭前後で、朝方の水準からもみ合いとなっている。東証プライムの出来高は6億7096万株、売買代金は1兆6999億円。騰落銘柄数は値上がり1288銘柄、値下がり462銘柄、変わらず84銘柄だった。

 また、この日は衆議院で、次期日銀総裁候補の植田和男氏に対する所信聴取が行われ、市場では、「金融緩和策の継続などが明らかとなり、過度な警戒感が後退したようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、24業種が上昇、9業種が下落した。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株が上昇。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も高い。オークマ<6103.T>、SMC<6273.T>などの機械株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も堅調。SUMCO<3436.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も上げている。

 個別では、旭ダイヤ<6140.T>、加藤製<6390.T>、アドバンテス<6857.T>、A&DHD<7745.T>、ディスコ<6146.T>などが上昇。半面、ips<4390.T>、インテージH<4326.T>、ピアラ<7044.T>、メドピア<6095.T>、オーバル<7727.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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