日経平均は349円高と3日ぶり大幅反発、取引終了にかけ引き締まる格好に=24日後場

 24日後場の日経平均株価は、前日比349円16銭高の2万7453円48銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終えた。後場も買い優勢でスタート。動意に欠ける時間帯もみられたが、取引終了にかけて引き締まり、午前10時20分に付けた、きょうの高値2万7465円90銭に迫る格好となった。午後は、衆議院で次期日銀副総裁候補の氷見野良三氏と内田真一氏への所信聴取が行われたが、午前中に次期総裁候補の植田和男氏の所信聴取が行われており、見解の相違が見られなかったことから、株価への反応は限られたようだ。東証プライムの出来高は12億3456万株、売買代金は3兆339億円。騰落銘柄数は値上がり1333銘柄、値下がり441銘柄、変わらず61銘柄だった。

 市場では「業績予想への警戒感があり、積極的に買い進みにくく、来週も様子見姿勢が続きそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、24業種が上昇、9業種が下落した。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株が上昇。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、オークマ<6103.T>、SMC<6273.T>などの機械株も高い。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も堅調。ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も上げた。

 個別では、スタティアH<3393.T>、旭ダイヤ<6140.T>、ニチレキ<5011.T>、アドバンテスト<6857.T>、クリナップ<7955.T>などが上昇。半面、UNEXTH<9418.T>、DmMiX<7354.T>、テノHD<7037.T>、インテージH<4326.T>、エムアップH<3661.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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