日経平均は21円高と小反発、利益確定売りに下げ転換の場面も=28日後場

 28日後場の日経平均株価は前日比21円60銭高の2万7445円56銭と小反発。朝方は、27日の米国株高を受け、買いが先行した。円安・ドル高も支えとなり、前場前半には2万7585円17銭(前日比161円21銭高)まで値を上げる場面もあった。ただ、買いは続かず、一巡後は利益確定売りに伸び悩み、後場終盤には下げに転じて2万7400円36銭(同23円60銭安)まで軟化した。その後持ち直したが、上値は重く小高い水準にとどまった。

 日経平均プラス寄与度1、2位には、ファーストリテ<9983.T>、ソフバンG<9984.T>が並び、この2銘柄で指数を27円弱を押し上げた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、鉄鋼、鉱業など19業種が値下がりし、不動産、サービス、精密など14業種が値上がりした。東証プライム銘柄では、全体の53%が下落した。

 東証プライムの出来高は13億8807万株、売買代金は3兆3819億円。騰落銘柄数は値上がり806銘柄、値下がり973銘柄、変わらず56銘柄。

 業種別では、三菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>、東建物<8804.T>などの不動産株や、エムスリー<2413.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株が堅調。HOYA<7741.T>、トプコン<7732.T>などの精密株や、NTTデータ<9613.T>、NRI<4307.T>、トレンド<4704.T>などの情報通信株も引き締まった。H2Oリテイ<8242.T>、Jフロント<3086.T>、三越伊勢丹<3099.T>などの小売株や、安川電機<6506.T>、オムロン<6645.T>、日電産<6594.T>などの電機株も買われた。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、中山鋼<5408.T>などの鉄鋼株が軟調。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株もさえない。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も安く、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も値を下げた。

 個別では、冨士ダイス<6167.T>、リズム<7769.T>、セ硝子<4044.T>、ソシオネクス<6526.T>などが値上がり率上位。半面、シンクロF<3963.T>、ヨシムラFH<2884.T>、アルプスA<6770.T>、T&K<4636.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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