日経平均は399円高と大幅反発、米株高で買い優勢に今年高値を上回る―全33業種が上昇=3日前場

 3日前場の日経平均株価は前日比399円50銭高の2万7898円37銭と大幅反発。2月6日の取引時間中に付けた今年高値2万7821円22銭を上回った。朝方は、買い優勢で始まった。米利上げペース拡大懸念が後退し、2日の米国株式市場で主要3指数が上昇。この流れを受け、先物買いを交えて上げ幅を広げ、前場終盤には2万7910円36銭(前日比411円49銭高)まで上伸し、その後も高値圏で推移した。

 日経平均プラス寄与度では、2月既存店売上高が好調だったファーストリテ<9983.T>が94円と大きく、第一三共<4568.T>が18円強、信越化<4063.T>が16円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、精密、卸売、化学など全業種が値上がりした。東証プライム銘柄では、全体の83.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億8544万株、売買代金は1兆5105億円。騰落銘柄数は値上がり1533銘柄、値下がり247銘柄、変わらず55銘柄。

 市場からは「ムードが変わってきた感じだ。1カ月以上もみ合い相場が続いたが、トレンドが出てきたことで短期筋が買い戻しに動いたようだ。新たに買いポジションを組む投資家もおり、先高期待が強まりつつある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株が堅調。三井物産<8031.T>、丸紅<8002.T>、伊藤忠<8001.T>などの卸売株も高い。日産化学<4021.T>、日ペイントH<4612.T>、資生堂<4911.T>などの化学株や、中外薬<4519.T>、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も値を上げた。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、7&iHD<3382.T>、イオン<8267.T>、H2Oリテイ<8242.T>などの小売株も引き締まった。ファナック<6954.T>、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>などの電機株も買われた。

 個別では、CYBOZU<4776.T>、ギフトHD<9279.T>、サックスバー<9990.T>、ユニプレス<5949.T>などが値上がり率上位。半面、大塚HD<4578.T>、安永<7271.T>、エラン<6099.T>、RSTECH<3445.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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