日経平均は332円高と大幅続伸、米国株高で買い優勢―3カ月ぶり2万8000円回復=6日前場

 6日前場の日経平均株価は前週末比332円50銭高の2万8259円97銭と大幅続伸。取引時間中での2万8000円台回復は、昨年12月15日以来約3カ月ぶり。朝方は、買い優勢で始まった。前週末の米国株式市場で長期金利の低下を背景に主要3指数が上昇。この流れを受け、先物買いを交えて上げ幅を拡大し、前場終盤には2万8288円62銭(前週末比361円15銭高)まで上伸した。その後も高値圏で推移した。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の48円強を筆頭に、ファーストリテ<9983.T>が41円強、ソフバンG<9984.T>が32円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、精密、電機、電気・ガスなど30業種が値上がりし、鉱業、パルプ・紙、石油石炭製品の3業種が値下がりした。東証プライム銘柄では、全体の64.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億6147万株、売買代金は1兆4212億円。騰落銘柄数は値上がり1185銘柄、値下がり556銘柄、変わらず94銘柄。

 市場からは「強い相場だ。海外ヘッジファンドが買いに動き、日本株に強気のようだ。中国で景気対策が期待され、米国では利上げが続くほど景気が良い。日本も経済対策が出てくるとなれば、売るような状況にはない。ここは流れに乗るところだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、ニコン<7731.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株や、ファナック<6954.T>、アドバンテスト<6857.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株が堅調。北陸電力<9505.T>、中国電力<9504.T>、東北電力<9506.T>などの電気・ガス株や、三菱商<8058.T>、伊藤忠<8001.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も高い。トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株や、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も買われた。

 半面、INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>など鉱業株が軟調。日本紙<3863.T>、三菱紙<3864.T>などのパルプ紙株も安く、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株もさえない。

 個別では、冨士ダイス<6167.T>がストップ高となり、北陸電力<9505.T>、タツモ<6266.T>、安永<7271.T>などが値上がり率上位。半面、日駐<2353.T>、トーホー<8142.T>、北国FHD<7381.T>、日本ハウスH<1873.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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