日経平均は45円高、米株安で売り先行も一巡後に上げ転換

 8日午前10時時点の日経平均株価は前日比45円57銭高の2万8354円73銭。朝方は、売りが先行した。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が7日の上院議会証言で利上げペース加速の可能性を示唆し、米国株式が下落。この流れを受け、寄り付き直後に2万8232円68銭(前日比76円48銭安)まで軟化した。ただ、円安・ドル高が支えとなり、売り一巡後は上げに転じ、一時2万8368円17銭(同59円01銭高)を付けた。その後はもみ合い商状となっている。

 業種別では、関西電力<9503.T>、北陸電力<9505.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株が堅調。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、大成建設<1801.T>、清水建設<1803.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も高い。王子HD<3861.T>、トーモク<3946.T>などのパルプ・紙も引き締まっている。ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も値を上げている。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株や、H2Oリテイ<8242.T>、三越伊勢丹<3099.T>、丸井G<8252.T>などの小売株も買われている。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。住友鉱<5713.T>、UACJ<5741.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株や、コスモエネH<5021.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も安い。商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も値を下げている。

 個別では、冨士ダイス<6167.T>がストップ高カイ気配となり、ミライトワン<1417.T>、富士製薬<4554.T>などが値上がり率上位。半面、ファーマF<2929.T>、安永<7271.T>、アシックス<7936.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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