<相場の読み筋>3月9日

2023/3/9 7:45

 8日の米国株式は、NYダウが前日比58.06ドル安の3万2798.40ドルと続落、ナスダック総合指数は同45.672ポイント高の1万1576.005ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億9103万株、ナスダック市場が48億3181万株だった。米2月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計は、非農業分野の雇用者数が前月比24万2000人増と、市場予想平均の同20万人増を上回った。堅調な雇用情勢や、前日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言で、利上げ加速が警戒されていたこともあり、幅広い銘柄が売られた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやエヌビディア、アプライド・マテリアルズなどが堅調だった。

 9日の東京株式は、堅調な展開となりそう。日経平均株価は、心理的なフシ目の2万8000円を突破した後、投資家心理の好転もあり、きのう8日には22年9月13日以来、約半年ぶりの水準を回復した。好地合いの継続が見込まれるが、対ドルでの円安以外に目立った手がかりがないこともあり、戻り待ちの売りに上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=137円台の前半(8日は137円47-49銭)、ユーロ・円が1ユーロ=144円台の後半(同144円93-97銭)と小動き。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、キーエンス<6861.T>、日産自<7201.T>、などが8日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比200円高の2万8620円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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