<相場の読み筋>3月13日

マーケット情報

2023/3/13 7:45

 前週末10日の米国株式は、NYダウが前日比345.22ドル安の3万1909.64ドルと4日続落、ナスダック総合指数が同199.467ポイント安の1万1138.888ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億9707万株、ナスダック市場が59億448万株だった。FDIC(米連邦預金保険公社)は、SVBフィナンシャル・グループのシリコンバレー銀行が経営破綻し、FDICの管理下に置いたと発表。金融システムへの影響が懸念され、銀行株を中心に下落した。米2月雇用統計は、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比31万5000人増となり、市場予想平均の同22万5000人増を上回った。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやゴールドマン・サックス、アメリカン・エキスプレスなどが、値下がり率の上位に入っている。

 13日の東京株式は、続落後も軟調な展開か。金融システムへの不安からリスク回避の動きが想定され、売り優勢スタートとなろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の半ば(前週末10日は136円40-43銭)、ユーロ・円が1ユーロ=142円台の後半(同144円52-56銭)と、円高方向に振れており、輸出関連銘柄には重しとして意識されそうだ。前週末10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、三菱UFJ<8306.T>、三住トラスト<8309.T>、三井住友<8316.T>などが、同10日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同10日の大阪取引所清算値比335円安の2万7525円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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