【上海IPO】鉄鉱石採掘の新疆宝地礦業、初値は公開価格を20.09%上回る5.26元

サーチナ

中国株

2023/3/13 9:20

 鉄鉱石の採掘や鉄粉販売を手掛ける新疆宝地礦業(601121/上海)が3月10日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格4.38元に対し、初値は20.09%高の5.26元だった。取引開始終さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.06%高の6.31元だった。

 同社は2001年設立で、13年に株式会社化した。鉄鉱石の採掘、選別、加工および精製鉄粉の販売を主業務としている。21年の年間鉄鉱原石採掘量は131万1000トン、精製鉄粉生産量は104万7000トン、精製鉄粉販売量は88万7800トンだ。業務は主に新疆ウイグル自治区内で展開しており、主な顧客は新疆八一鋼鉄、首鋼伊犁鋼鉄、新疆伊犁鋼鉄、甘粛酒鋼集団宏興鋼鉄など同自治区内の大型鉄鋼企業で、同時地区内では高い競争力を誇る。鉄鉱石の平均品位は44.62%と中国国内平均の34.50%を上回っており、質の高い鉄鉱石が生産可能だ。

 22年12月期の売上高は7億6060万元(前期比17.17%減)、純利益は2億2670万元(同17.65%減)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が1億6619万〜1億7282万元(前年同期比14.82〜18.09%減)、純利益が3370万〜3820万元(同1.27〜10.66%減)。

 新規上場に伴い調達予定の8億1444万元(約160億円)は、約83%の6億7481万元を子会社である新疆天華鉱業による松湖鉄鉱の年産150万トン採掘・選別拡張建設プロジェクトに、残りの1億3962万元を流動資金の補充に用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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