【深センIPO】スポーツ・アウトドア用品製造の通達創智、初値は公開価格を20.02%上回る30.16元

サーチナ

中国株

2023/3/14 9:09

 スポーツ・アウトドア用品メーカーの通達創智(001368/深セン)が3月13日、深セン証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格25.13元に対し、初値は20.02%高い30.16元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.01%高の36.19元だった。

 同社は2016年設立で、20年に株式会社化した。福建省アモイ市に本社を構え、スポーツ・アウトドア、家具、ヘルスケアなどの消費財の研究開発、生産、販売を主業務としている。OEM、JDM(共同設計製造)、ODM形式での生産を主としており、デカスロン、イケア、Wagner、YETIなど世界をリードする多国籍企業と長期的に安定した戦略提携関係を結んでいる。主な製品は縄跳びやローラーブレード、バドミントンラケット、サンドバッグなどのスポーツ用品、ボトルキャップなどのアウトドア用品、高圧スプレーノズルなどの家庭用電動工具、児童用机・椅子、調理器具などの家庭用品、電動歯ブラシなどのヘルスケア用品などで、このほかにも多種多様な製品を生産している。

 22年12月期の売上高は9億3128万元(前期比2.01%減)、純利益は1億3162万元(同0.22%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が2億500万〜2億5500万元(前年同期比19.23%減〜0.47%増)、純利益は3060万〜3570万元(同9.10%減〜6.05%増)。

 新規上場に伴い調達予定の6億2400万元(約122億元)は、約33%の2億801万元をスマート製造拠点建設プロジェクトに、約42%の2億6400万元を福建省泉州市の石獅スマート生産拠点建設プロジェクトに、約11%の6699万元を研究開発センターおよび自動化センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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