【上海IPO】都市建設総合サービスの上海建科集団、初値は公開価格を19.97%上回る13.76元

サーチナ

中国株

2023/3/14 9:16

 都市建設総合サービスの上海建科集団(603153/上海)が3月13日、上海証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格11.47元に対し、初値は19.97%高の13.76元だった。取引開始後さらに値上がりし、終値は値幅制限いっぱいとなる同44.03%高の16.52元だった。

 同社は2002年設立で、20年に株式会社化した。1958年設立の上海市建築科学研究院を起源とする長い歴史を持つ企業であり、工事コンサルティングサービス、検査・技術サービス、環境保護・低炭素技術サービス、特殊工事、製品販売など多くの事業を手掛けている。長江デルタ、広東・香港・マカオ大湾区、北京・天津・河北、成都・重慶都市群などのエリアを中心に、中国全土さらには海外にまで事業を拡大している。工事の管理事業規模、サービス能力は全国トップクラスだ。

 22年12月期の売上高は35億5722万元(前期比3.55%増)、純利益は2億7609万元(同1.05%減)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が7億1000万〜7億9000万元(前年同期比7.15〜19.22%増)、純利益は1100万〜1700万元(前年同時期は1117万元の赤字)。

 新規上場に伴い調達予定の5億9890万元(約116億円)は、約49%の2億9293万元を工事コンサルティングセンターや研究室建設など主力事業能力向上プロジェクトに、約43%の2億5597万元を科学イノベーションセンター・情報化能力プロジェクトに、約8%の5000万元をデジタル・スマート技術産業能力向上プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ