<相場の読み筋>3月15日

2023/3/15 7:45

 14日の米国株式は、NYダウが前日比336.26ドル高の3万2155.40ドルと6日ぶりに反発、ナスダック総合指数は同239.306ポイント高の1万1428.149ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が13億925万株、ナスダック市場が51億9988万株だった。シリコンバレー銀行(SVB)などの破たんをきっかけに、NYダウは直近5営業日で1600ドルを超える下げとなっていた反動や、一部の金融株が買い戻されたことで、反発した。米2月CPI(消費者物価指数)は、前年同月比6.0%上昇し、市場予想平均と一致したことも、過度な警戒感の後退につながったもよう。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)やアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、テスラなどが上昇した。

 15日の東京株式は反発後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は大幅に3日続落した反動や、現地14日の欧米株式が上昇した動きから、買い優勢スタートとなろう。米国市場と同様に売られていた銀行株を中心に、買い戻す動きがみられそうだ。ただ、新たな買い手がかりに乏しい状況は続いていることから、買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=134円台の前半(14日は133円54-56銭)、ユーロ・円が1ユーロ=144円台の前半(同142円73-77銭)と円安方向に振れている。14日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニーG<6758.T>、東エレク<8035.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、14日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、14日の大阪取引所清算値比310円高の2万7210円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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