携帯部品メーカーの丘タイ科技集団、22年12月期通期決算はスマホ需要低迷で80%以上の減益

サーチナ

中国株

2023/3/15 9:32

 カメラモジュールなど中国の携帯端末部品メーカー、丘タイ科技集団<キュー・テクノロジー>(01478/香港)が3月13日、2022年12月期通期の決算を発表した。スマートフォン需要の冷え込みなどにより業績が悪化し大幅な減収減益となった。

 22年12月期通期の売上高は137億5917万元で、前期の186億6262万元から26.27%減少した。新型コロナの感染拡大が中国国内で繰り返し発生したこと、世界経済の成長鈍化といった要因によりスマートフォン、特にハイエンド機種市場のニーズが低調だったため、スマートフォンに用いるカメラモジュールや指紋認証モジュールの売上が前期比10%前後減少した。また、高規格製品の売上比率が低下したことで平均売価も落ち込んだ。

 また、売上総利益率は約3.9%で前期の約9.4%から5.5ポイントの大幅な低下となった。スマホ用カメラモジュール、指紋認証モジュールの需要低下で競争が激化して単価が下がったこと、生産設備の稼働率が低下して単位あたりの製品コストが上昇したこと、IoTおよび車載カメラモジュール事業が開拓段階にあり生産能力が十分に活用できていないこと、人民元の対米ドルレートの変動が大きかったことなどが影響した。

 当期純利益は1億7023万元で、前期の8億6284万元から80.27%の大きな減少に。売上と売上総利益率の双方が低下したことが大きく響く結果となった。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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