日経平均は7円高と4日ぶり小反発、引けにかけ持ち直す―東証プライム銘柄8割超が上昇=15日後場

 15日後場の日経平均株価は前日比7円44銭高の2万7229円48銭と4営業日ぶりに小反発。朝方は、14日の米国株高を受け、広範囲に買いが先行した。きのう大幅に3営業日続落した反動もあり、前場の早い段階で2万7424円94銭(前日比202円90銭高)まで値を上げた。一巡後は戻り売りに下げに転じた後、プラス圏に持ち直す場面もあったが、再度軟化。先物売り交えて次第安となり、後場終盤には2万7105円99銭(同116円05銭安)まで値を下げた。その後は持ち直し、小高い水準に戻した。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857.T>の20円弱を筆頭にファナック<6954.T>、東京海上<8766.T>が5円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、保険の金融セクターをはじめ鉄鋼など26業種が値上がりし、陸運、ゴム製品など7業種が値下がりした。東証プライム銘柄では、全体の81.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億4537万株、売買代金は2兆9621億円。騰落銘柄数は値上がり1498銘柄、値下がり307銘柄、変わらず32銘柄。

 市場からは「米金融システムに対する疑心暗鬼もあり、買いにくい相場だ。ボラティリティー(価格変動性)が高まれば、ポジション調整売りが出て、もう一段の下げにつながる可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、りそなHD<8308.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株や、MS&AD<8725.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株が上昇。神戸鋼<5406.T>、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も高い。積水ハウス<1928.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も堅調。

 半面、JR東日本<9020.T>、京王<9008.T>、京成<9009.T>などの陸運株が軟調。ゴム製品株ではブリヂス<5108.T>が安い。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>、NTTデータ<9613.T>などの情報通信株も売られた。鉱業株ではINPEX<1605.T>がさえない。

 個別では、安永<7271.T>、三井ハイ<6966.T>がストップ高となり、アルトナー<2163.T>、BBT<2464.T>などの上げも目立った。半面、ヤーマン<6630.T>がストップ安となり、MSOL<7033.T>、ブラス<2424.T>、Sansan<4443.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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