<相場の読み筋>3月16日

2023/3/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比280.83ドル安の3万1874.57ドルと反落、ナスダック総合指数は同5.903ポイント高の1万1434.052ポイントと小幅に3日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が14億7277万株、ナスダック市場が55億9839万株だった。現地15日の欧米株式市場で、筆頭株主のサウジ・ナショナル銀行が追加出資を見送ると報じられたスイス金融大手のクレディ・スイス株が急落。米国市場でも金融株を中心に下落し、NYダウは一時720ドルを超える下げをみせる場面もあった。安全資産とされる米10年物国債の利回りが3.3%台に下落(価格は上昇)した。相対的な割高感が後退したハイテク株が物色され、ネットフリックスやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが堅調だった。

 16日の東京株式は、反落後も軟調な展開か。日経平均株価はきのう15日、小幅ながら4日ぶりに反発したものの、現地15日の欧米株式が下落した展開を受け、売り優勢スタートとなろう。軟地合いのなか、先行き不透明感が台頭し、手控えムードの広がる場面が想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=133円台の前半(15日は134円86-89銭)、ユーロ・円が1ユーロ=141円前後(同144円81-85銭)と円高方向に振れており、輸出関連銘柄には重しとなりそう。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、クボタ<6326.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などが、15日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比560円安の2万6490円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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