日経平均は265円程度安、売り一巡後は下げ渋る動きに=16日前場

 16日午前10時すぎの日経平均株価は、前日比265円程度安い2万6963円前後で推移する。午前9時13分には、同596円56銭安の2万6632円92銭を付けている。心理的なフシ目の2万7000円を割り込んだ。取引時間中に2万6000円台となるのは、1月23日以来、約2カ月ぶり。現地15日の欧米株式市場で、スイス金融大手クレディ・スイスに対する信用不安から同社株が下落。他の金融株にも売りが広がり、NYダウが反落したことを受け、売りが優勢となった。売り一巡後は、短期的な売られすぎ感や、株価指数先物にややまとまった買いが入ったことで、下げ渋る動きにつながったようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比560円安の2万6490円だった。

 業種別では、全33業種が下げ、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も安い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も軟調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も弱い。

 個別では、アーレスティ<5852.T>、トリケミカル<4369.T>、ギフトHD<9279.T>、三住トラスト<8309.T>、T&DHD<8795.T>などが下落。半面、キャリアL<6070.T>、ラクーンHD<3031.T>、ニーズウェル<3992.T>、パーク24<4666.T>、メンバーズ<2130.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時時点で、1ドル=133円台の前半(15日は134円86-89銭)、1ユーロ=141円台の前半(同144円81-85銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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