日経平均は255円安と大幅反落、プライム市場の90%弱が値下がり=16日前場

 16日前場の日経平均株価は、前日比255円09銭安の2万6974円39銭と大幅に反落して取引を終えた。現地15日、スイス金融大手クレディ・スイスに対する信用不安から同社株が下落。他の金融株も下げた動きを受け、朝方から売りが先行。午前9時13分には、同596円56銭安の2万6632円92銭を付ける場面がみられた。売り一巡後は、前週9日の高値(2万8734円)から2100円を超える下げとなった反動や、株価指数先物にややまとまった買いが入ったことから下げ幅を縮小した。為替市場ではドル・円相場が、1ドル=132円90銭前後と、足元ではやや円高方向に振れている。東証プライムの出来高は9億3512万株、売買代金は1兆9614億円。騰落銘柄数は値上がり174銘柄、値下がり1638銘柄、変わらず25銘柄で、89.2%が値下がりした。

 市場では「銀行の破たんをきっかけとした下落は、業種内だけではなく他の業種への影響も警戒されることから、調整が長引く可能性もありそう」(中堅証券)と慎重な声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、32業種が下落、情報通信1業種が上昇した。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も軟調。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も弱い。一方、情報通信では、ZHD<4689.T>やNTT<9432.T>が高い。

 個別では、ギフトHD<9279.T>、アーレスティ<5852.T>、トリケミカル<4369.T>、ダイコク電機<6430.T>、大阪チタ<5726.T>などが下落。半面、キャリアL<6070.T>、TBASE<3415.T>、ニーズウェル<3992.T>、ラクーンHD<3031.T>、トビラS<4441.T>などが上昇している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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