日経平均は218円安と大幅反落、下げ渋る展開で2万7000円は維持=16日後場

 16日後場の日経平均株価は、前日比218円87銭安の2万7010円61銭と大幅に反落して取引を終えた。朝方から売りが先行し、午前9時13分には、同596円56銭安の2万6632円92銭を付ける場面がみられた。信用不安が浮上したクレディ・スイスは、スイス国立銀行から最大500億スイスフラン(約7兆1000億円)を借り入れるオプションを行使すると発表。不透明感が後退し下げ渋る動きをみせたが、現地16日のECB(欧州中央銀行)理事会での、金利政策変更の有無を確認したいとして、模様眺めムードも広がったようだ。ただ、心理的なフシ目の2万7000円を維持して取引を終えた。東証プライムの出来高は16億5488万株、売買代金は3兆5488億円。騰落銘柄数は値上がり218銘柄、値下がり1582銘柄、変わらず25銘柄で、89.2%が値下がりした。

 市場では「当面は落ち着きどころを探る動きから、変動率の高い展開となりそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、32業種が下落、情報通信1業種が上昇した。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株も弱かった。一方、情報通信では、ZHD<4689.T>やNTT<9432.T>が上昇した。

 個別では、アーレスティ<5852.T>、トリケミカル<4369.T>、ギフトHD<9279.T>、BBT<2464.T>、ダイコク電機<6430.T>などが下落。半面、ニーズウェル<3992.T>、キャリアL<6070.T>、TBASE<3415.T>、トビラS<4441.T>、メンバーズ<2130.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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