<相場の読み筋>3月20日

マーケット情報

2023/3/20 7:45

 前週末17日の米国株式は、NYダウが前日比384.57ドル安の3万1861.98ドルと反落、ナスダック総合指数が同86.764ポイント安の1万1630.513ポイントと5日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が39億2661万株、ナスダック市場が69億7820万株だった。先日に経営破綻した米中堅シリコンバレー銀行(SVB)の親会社SVBファイナンシャル・グループが、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請。金融システムの不安定化が警戒され、金融株や景気敏感株などが下落し、NYダウは一時510ドルを超える下げとなる場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、トラベラーズやJPモルガン、ゴールドマン・サックスなどが、値下がり率の上位に入っている。

 20日の東京株式は反落後、神経質な展開か。前週末17日に急反発した反動や、現地17日の欧米株式が下落したことから、売り優勢スタートとなろう。経営危機に陥ったクレディ・スイスを巡り、UBSが株式交換により買収すると発表。また、20日早朝には、日本銀行やFRB(米連邦準備制度理事会)、ECB(欧州中央銀行)など6中央銀行が、協調してドル資金の供給拡充を決定した。世界的な金融危機を回避する動きから、売り一巡後は、下げ渋る動きもみられそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=131円台の後半(前週末17日は133円01-03銭)、ユーロ・円が1ユーロ=140円台の後半(同141円81-85銭)と円高に振れている。前週末17日のADR(米国預託証券)は円換算値で、同17日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同17日の大阪取引所清算値比320円安の2万6710円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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