日経平均は388円安と大幅反落し安値引け、2カ月ぶり2万7000円割れ―全33業種が下落=20日後場

 20日後場の日経平均株価は前週末比388円12銭安の2万6945円67銭と大幅反落し、安値引け。2万7000円割れは1月23日(終値2万6906円04銭)以来ほぼ2カ月ぶり。

 朝方は、前週末17日の米国株式市場で金融システムの不安定化が警戒され、主要3指数が下落した流れを受け、売りが先行した。ただ、スイスの金融最大手UBSが19日、経営危機に陥った同2位のクレディ・スイス・グループを買収することで合意したことは支えとなり、いったん上げに転じる場面もあった。一巡後は、先物売りを交えて再度軟化。欧米の金融システム不安への警戒感は払しょくされず、円高・ドル安歩調も重しとなり、大引けにかけて下げ幅を拡大した。あす21日の祝日を前に手じまい売りが出やすかった面もあった。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983.T>が60円強と大きく、東エレク<8035.T>が43円強、アドバンテス<6857.T>が17円強と続いた。東証業種別株価指数では、海運、倉庫運輸関連、不動産など全33業種が値下がりした。東証プライム銘柄では、全体の93.8%が下落した。

 東証プライムの出来高は13億6028万株、売買代金は2兆9764億円。騰落銘柄数は値上がり93銘柄、値下がり1723銘柄、変わらず20銘柄。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が下落。三井倉HD<9302.T>、住友倉<9303.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸関連株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も安い。西武HD<9024.T>、京王<9008.T>、NXHD<9147.T>などの陸運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も値を下げた。オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も売られ、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株もさえない。

 個別では、豊田織<6201.T>、サツドラHD<3544.T>、プロレドP<7034.T>、HEROZ<4382.T>などが値下がり率上位。半面、マクセル<6810.T>がストップ高となり、LinkU<4446.T>、BBT<2464.T>、サンリオ<8136.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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