<一撃!裏銘柄>コロナ5類で商機、テクニカルやバリュエーションでも妙味―フクダ電

株式

2023/3/23 11:30

 新型コロナウイルス感染症の5類変更により商機が見いだせるフクダ電子<6960.T>をマークしたい。

 同社の今3月期連結営業利益見通しは200億円(前期比11.9%減)。減益を見込む中、第3四半期累計進ちょく率は約80%と上々。超過達成も視野に入る。生体情報モニターの停滞に加え、医療機関へのコロナ補助金一巡の影響は受けるものの、消耗品の好調や製品価格の値上げもあり業績リスクは低そうだ。

 一方、新型コロナの5類変更が新たな需要を生み出す。5月8日から感染症法上の分類が5類に格下げされ(従来2類)、インフルエンザや後天性免疫不全症候群、ウイルス性肝炎などと同様に全医療機関が受け入れ対象となる。同社製の空気清浄除菌脱臭装置「FDS-01」は超高性能フィルターを搭載し、ウイルスレベルの超微粒子を99.99%除去する。5類変更を機に医療機関による同製品への導入加速が期待される。

 強みを生かした事業展開として、クラウドサービスにも注力する。予防・検査から治療、経過観察・リハビリ、在宅・介護まで、地域医療を支える一貫した医療環境を構築し、ICT(情報通信技術)・クラウドの連携を推進。在宅患者と情報共有するクリニック向けクラウドサービスでのサブスク(月額課金)の拡大に意欲を示している。

 テクニカルでは、週足一目均衡表の「雲」の中を意識した動きとなっているものの、その上限が切り下がっていることもあり、浮上余地が高まっている。さらに、2022年8月の戻り高値4115円から22年11月高値4800円までの日柄が11週、ここから23年1月高値4850円までが10週となっており、前回高値から10週が経過する現在の時間帯は対等数値の理論から株価上昇間近であることを示唆している。PERは約9倍、PBR(株価純資産倍率)は約0.8倍、配当利回りは3%台と、バリュエーション面の割安感も備えている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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