日経平均は66円安と反落、売り一巡後下げ幅縮小の展開続く=23日前場

 23日前場の日経平均株価は、前日比66円24銭安の2万7400円37銭と反落して取引を終えた。朝方から売りが先行し、午前9時6分には、同290円98銭安の2万7175円63銭を付けた。売り一巡後は、下げ渋る動きをみせたことや、時間外取引で米株価指数先物が上げ幅を拡大したことを支えに、下げ幅を縮小。取引終了間際には、前場の高値となる2万7406円62銭まで値を戻す場面もみられた。為替市場ではドル・円相場が、1ドル=130円60銭台と、朝方の水準からは円高方向に振れている。東証プライムの出来高は5億1661万株、売買代金は1兆2446億円。騰落銘柄数は値上がり703銘柄、値下がり1036銘柄、変わらず97銘柄だった。

 市場では「東京市場は特段の材料がないなか、時間外取引で米株価指数先物が上げ幅を拡大していることが支えだが、米景気に対する不透明感が拭えず、積極的には買いにくい」(中堅証券)と慎重な声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、22業種が下落、11業種が上昇した。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も安い。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も軟調。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も弱い。一方、浜ゴム<5101.T>やブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が高い。

 個別では、IBJ<6071.T>、HEROZ<4382.T>、冨士ダイス<6167.T>、日触媒<4114.T>、レオパレス<8848.T>などが下落。半面、メガチップス<6875.T>、グローバルK<6189.T>、RPAH<6572.T>、アイスタイル<3660.T>、コーセル<6905.T>などが上昇している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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