<相場の読み筋>3月24日

2023/3/24 7:45

 23日の米国株式は、反発した。NYダウが前日比75.14ドル高の3万2105.25ドル、ナスダック総合指数が同117.442ポイント高の1万1787.398ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億7663万株、ナスダック市場が51億2227万株だった。前日22日に下落した反動から買い優勢で取引を開始。NYダウは一時480ドルを超える上昇をみせる場面もあった。イエレン財務長官が、同日の下院議会証言で預金保護に関し「追加的な措置を行う用意がある」と述べたことも支えとなった。ただ、米国での中小金融機関に対する信頼感の後退懸念や、金融引き締め策の継続による景気への影響が意識され、上げ幅を縮小して取引を終えた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやアプライド・マテリアルズ、インテルなどが値上がり率の上位に入っている。

 24日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう23日の日経平均株価は、時間外取引で米株価指数先物が上昇していたことを背景に、売り一巡後に下げ幅を縮小して取引を終えている。現地23日の米国株高を先取りする格好となっていただけに、積極的な買いは期待しづらい。市場では「消去法的に3月末の配当や権利を取る動きが中心になりそう」(中堅証券)との声が聞かれた。為替相場は、ドル・円が1ドル=130円台の後半(23日は130円90-92銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の後半(同142円76-80銭)と円高方向に振れている。23日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、MS&AD<8725.T>などが、23日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、23日の大阪取引所清算値比95円安の2万7025円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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