【上海IPO】鉄鋼熱圧延設備メーカーの中重科技(天津)が27日公募開始、9000万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/3/27 9:18

 上海証券取引所のメインボードへの上場を目指す、中重科技(天津)(603135/上海)が3月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。9000万株を発行予定で、公募価格は17.8元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2001年設立の民営企業で、21年に株式会社化した。機械・電気・油圧技術が一体化した熱圧延鋼、帯鋼、棒材・線材、厚板圧延などの自動化生産ライン、設備と関連部品の設計、製造、販売、技術サービスを主業務とする。中国初となる特大型鋼生産ラインCMA万能鋼圧延ユニット、鋼矢板およびH型鋼生産ラインの開発、販売に成功して外国製品の独占状態を打破した。これまでに、熱圧延鋼表面品質や熱圧延鋼板、熱圧延H字鋼などの品質に関する国家規格の制定に携わっており、中国国内の業界で一定の影響力を持つ。

 長年の研究開発と生産の経験を生かした高い技術力とイノベーション力、材料調達からアフターサービスまでを網羅した管理体制に裏付けられた高い品質、中国国内市場で早い時期に参入した先発性、優れた技術、マネジメント人材を強みとする一方で、業界をリードする国有企業や外資企業に比べて資金不足や経営規模の小ささがボトルネックとなってきた。上場により調達チャネルを拡大することで開発力、技術力をさらに強化して市場シェアの向上を目指す。

 22年12月期の売上高は15億2836万元(前期比14.10%減)、純利益は2億8489万元(同1.52%増)。23年1〜3月期の業績予測は、売上高が2億8300万〜3億2200万元(前年同期比2.93%減〜10.25%増)、純利益は3800万〜4400万元(同8.05%減〜4.64%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ