<相場の読み筋>3月28日

2023/3/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前週末比194.55ドル高の3万2432.08ドルと3日続伸、ナスダック総合指数は同55.124ポイント安の1万1768.836ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億1232万株、ナスダック市場が45億1130万株だった。FDIC(米連邦預金保険公社)は26日、経営破たんしたシリコンバレー銀行について、米地方銀行のファースト・シチズンズ銀行が買収することで合意したと発表。金融機関への過度な警戒感が後退し、銀行株などを中心に買い戻す動きが強まった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アルファベット(グーグルの持株会社)やメタ(旧フェイスブック)、マイクロソフトなどが軟調だった。

 28日の東京株式は、堅調な展開か。きのう27日の日経平均株価は3日ぶりに反発。現地27日の欧米株式市場で、銀行株が買い戻された流れを受け、東京市場でも同様な動きが先行するとみられる。ただ、金融機関への警戒感は完全に払しょくされてはおらず、買い一巡後は上値の重くなる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=131円台の半ば(27日は130円92-93銭)、ユーロ・円が1ユーロ=142円前後(同140円74-78銭)と円安に振れており、輸出関連銘柄には支えとみられる。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日産自<7201.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などが、27日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比55円高の2万7325円だった。

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