<相場の読み筋>3月29日

2023/3/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比37.83ドル安の3万2394.25ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同52.755ポイント安の1万1716.081ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億9794万株、ナスダック市場が39億2625万株だった。前日に続き金融システムに対する懸念が後退し、NYダウは一時110ドルを超える上昇をみせる場面もあった。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押される展開となり、下げに転じた。NYダウ採用銘柄では、アメリカン・エキスプレスやユナイテッドヘルス、メルクなどが値下がり率の上位に入っている。

 29日の東京株式は、もみ合いとなりそう。手がかり材料難のなか、日経平均株価の25日移動平均線(28日時点で2万7598円)が上値を抑える格好にあり、同線が意識される展開が続きそう。一方で、3月配当・権利付きの最終売買日にあたることから、高配当銘柄などへの個別株物色が活発化する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=130円台の後半(28日は131円15-17銭)とやや円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=141円台の後半(同141円91-95銭)と小動き。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、パナソニック<6752.T>、東エレク<8035.T>、三住トラスト<8309.T>などが、28日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比60円安の2万7230円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ