【香港IPO】中国のドミノ・ピザ店舗運営会社・達勢股フェンが上場、初値は公開価格と同値の46香港ドル

サーチナ

中国株

2023/3/29 9:20

 世界最大のピザチェーンでドミノ・ピザの中国国内運営を手掛ける達勢股フェン(01405/香港)が3月28日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格46.00香港ドルに対して、初値は同値の46.00ドルだった。終値は同0.11%安の45.95ドルだった。

 同社は2008年設立で、10年にビザベスト・チャイナを買収して北京、天津、上海、江蘇、浙江の各省市におけるドミノ・ピザのフランチャイズ運営権を取得、17年にはフランチャイズ運営権を中国大陸、香港、マカオに拡大した。2022年1〜12月の売上ベースで、中国市場で3番目の規模を持つピザチェーン企業となっている。中国本土で急速に店舗を増やしており、20年末現在の363店舗から21年末には468店舗、22年末には588店舗まで拡大。目論見書発行時点で、中国大陸の17都市で604の直営店舗を運営している。

 同社は、22年における中国の人口100万人あたりのピザ店舗数が11.7店舗と、韓国の30.0店舗、日本の29.5店舗に比べてなおも少なく、非常に大きな潜在力を持っているとしており、23年には約180店舗を、24〜26年には年間200〜300店舗を開設する計画を立てている。新規上場に伴い調達予定の約5億1500万香港ドル(約86億円)も、90%を向こう2年間の中国国内店舗ネットワーク拡大プロジェクトに用いる。積極的な初期投資により赤字決算が続いており、ブランド知名度を高めつつ店舗を拡大して早期の黒字化を目指す。

 22年12月期の売上高は20億2078万人民元(前期比25.41%増)、純損益は2億2263万元の赤字(同52.73%の赤字減)。21年12月期の売上高は16億1132万元(同45.95%増)、純損益は4億7106万元の赤字(同71.89%の赤字増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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