【上海IPO】29日は江蘇徐礦能源と福建海通発展が上場、いずれも初値が公開価格を上回る

サーチナ

中国株

2023/3/30 9:18

 上海証券取引所では3月29日、メインボードで江蘇徐礦能源(600925/上海)と福建海通発展(603162/上海)の2社が新規上場した。いずれも初値は公開価格を上回ったものの、福建海通発展は終値が公開価格を下回った。

 江蘇徐礦能源の初値は公開価格6.18元を20.06%上回る7.42元だった。終値は同28.48%高の7.94元だった。

 同社は2014年で設立で、石炭の採掘、洗炭加工、販売、発電を主業務としている。江蘇省や新疆ウイグル自治区、陝西省、甘粛省などに炭鉱を持っており、22年6月現在の埋蔵量は9億トンを超えるとみられる。21年の自社生産石炭販売量は1431万5200トン、石炭生産量は1664万4800トンで、業界の中でも上位にある。22年12月期の売上高は151億4020万元(前期比29.65%増)、純利益は30億4267万元(同41.33%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が34億5000万〜37億6960万元(前年同期比3.46%減〜5.46%増)、純利益が8億377万〜9億5176万元(同7.60%減〜9.41%増)。

 新規上場に伴い調達予定の40億元(約764億円)は、75%の30億元を内モンゴル自治区の高効率超超臨界石炭発電モーターユニット建設プロジェクトに用いる。

 福建海通発展の初値は、公開価格の37.25元を4.67%上回る38.99元だった。しかし、取引開始後に急落して終値は同11.81%安の32.85元だった。

 同社は09年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。中国の民営水上バルク輸送業界のリーディングカンパニーの一つであるとともに、環渤海湾から長江流域に至る航路で最大規模の石炭輸送量を誇る民営企業となっている。また、世界30カ国・地域の200あまりの港を結ぶ航路を持つ。22年12月期の売上高は20億4603万元(前期比28.02%増)、純利益は6億7141万元(同29.76%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が3億2500万〜3億9000万元(前年同期比14.65%減〜2.41%増)、純利益が7330万〜1億3030万元(同43.31%減〜0.78%増)。

 新規上場に伴い調達予定の14億2793万元(約273億円)は、約93%の13億2823万元を小型バルク船購入プロジェクトに、約2%の2176万元を情報化システム構築・改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ