【北京IPO】工事コストコンサルティングの青矩技術が30日に公募開始、918万株発行予定
北京証券取引所への上場を目指す、青矩技術(836208/北京)が3月30日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。918万株を発行予定で、公募価格は34.75元。公募終了後は速やかに上場する見込みだ。
同社は2001年設立の民営企業で、09年に株式会社化した。工事の建設コストコンサルティングを主業務とし、エンジニアリング設計、入札募集代理、エンジニアリング監督管理、プロジェクト管理などエンジニアリングに関連するその他のコンサルティング事業を手掛ける。長きに渡り工事の建設コストコンサルティング事業に特化してきたことで、この分野で中国国内をリードする地位を確保した。同社のサービスは工業建築、エネルギー、交通、鉱山、水利、通信、都市インフラ、5G通信やAIなどの新型インフラなど幅広い業種で利用されており、顧客は大型民間企業から国家機関、国有企業、軍隊など多岐に渡っている。
売上の90%以上は主業務である工事建設コストコンサルティング事業で、主にこの事業を手掛けている子会社の青矩顧問は約10年にわたって業界トップ3の地位を保ち続けており、18年には業界トップシェアを獲得した。専門性の高さ、優れた顧客リソース、信頼性の高さ、イノベーション能力、ブランド力、管理モデル、内部ガバメントといった点で強みを持つ。一方で、道路や鉄道といった巨大インフラ建設から各地方の小都市、農村地域の開発へと中国国内のインフラ建設の重点がシフトする中で、地方の中小都市の市場開拓が十分でなく、競争力を発揮できていないことがボトルネックとなっている。
22年12月期の売上高は8億2778万元(前期比3.04%増)、純利益は1億6119万元(同3.89%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)
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