<一撃!裏銘柄>美容、ネット通販、3PLでV字回復へ――ストリーム

株式

2023/3/30 11:34

 株価は無風状態が続いているものの、ストリーム<3071.T>の投資妙味は高い。

 同社の今1月期の連結業績予想は、売上高が328億5600万円(前期比8.7%増)、営業利益が5億2400万円(同36.9%増)とV字回復を展望。競合との主力の価格競争もあり前期は利益が伸び悩んだインターネット通販事業で巻き返しが期待される。検索連動型広告やSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用したマーケティングを強化するほか、売れ筋商材の確保と在庫適正化を推進している。また、リユース分野では中古家電販売サービス「ちゅうとこ」の取り組みを通じ、レンタル後の商品の中古販売に力を入れる。

 美容領域では、5月にヒト幹細胞培養液を配合した「XLUXES(エックスリュークス)」シリーズから、ヘア&スカルプケアアイテム「エックスリュークス モイスチャー ヘア&スカルプオイル」を投入する。さらに、初夏には開業予定のクリニックと提携し、「オンライン診療」コンサルティングなどのメディカルサービスに乗り出す。それぞれ、ビューティー&ヘルスケア事業で培ってきたノウハウの活用や、「忙しくて病院に行けない」「院内感染のリスクを負いたくない」といったニーズを吸い上げており、リオープニング(経済活動再開)下での需要回復も追い風だ。

 また、物流倉庫での受注管理から出荷までの包括的な3PL(サードパーティロジスティックス)の事業も本格化する。協力会社と連携し、家電以外のカテゴリーも視野に入れながら、新規顧客獲得を図る。段ボールや副資材の仕入れを工夫しているほか、梱包(こんぽう)代行や当日入出庫などで付加価値を高めており、早期の業績への寄与も期待される。

 株価は1年にわたり110~120円近辺での往来相場が続いているものの、業績急回復を視野に入れるといつ見直されてもおかしくない状況だ。

提供:ウエルスアドバイザー社

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