(再送)日経平均は202円安と4日ぶり反落、権利落ち影響、安値圏でもみ合い=30日前場

 30日前場の日経平均株価は、前日比202円46銭安の2万7681円32銭と4日ぶりに反落して取引を終えた。3月期末配当の権利落ち日にあたり、朝方から売りが先行。一時下げ渋る場面もみられたものの、軟調な地合いが続き、午前10時58分には、同232円53銭安の2万7651円25銭を付けた。その後も、安値圏でもみ合った。為替市場ではドル・円相場が、1ドル=132円50銭台で、足元ではやや円高方向にある。東証プライムの出来高は5億6138万株、売買代金は1兆3716億円。騰落銘柄数は値上がり428銘柄、値下がり1353銘柄、変わらず36銘柄だった。

 市場では「3月は配当取りの動きから資金流入がみられたが、4月は月替わりで資金流入が縮小するのではないかとの見方から、利益確定売りが優勢となったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 東証業種別指数は全33業種のうち、28業種が下落、5業種が上昇した。高配当の郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が下落。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も安い。ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>などの建設株も軟調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、かんぽ生命<7181.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も弱い。一方、オリンパス<7733.T>やHOYA<7741.T>などの精密機器株が高い。

 個別では、東洋証券<8614.T>、川崎汽<9107.T>、ゼンショーH<7550.T>、リソル<5261.T>、有沢製<5208.T>などが下落。半面、サムコ<6387.T>、タツモ<6266.T>、アーレスティ<5852.T>、藤コンポ<5121.T>、JDI<6740.T>などが上昇している。

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