日経平均は100円安と4日ぶり反落、株価指数先物に断続的な買いで下げ幅縮小=30日後場
30日後場の日経平均株価は、前日比100円85銭安の2万7782円93銭と4日ぶりに反落して取引を終えた。3月期末配当の権利落ち日にあたり、朝方から売りが先行。弱含みの展開が続き、後場の寄り付き直後には、同253円23銭安の2万7630円55銭と、きょうの安値を付ける場面があった。高配当株の下落が目立つが、一方で、米国で信用不安が後退したことから、大幅な下落には繋がらなかったもよう。株価指数先物に断続的な買いが入り、下げ幅を縮小して取引を終えた。東証プライムの出来高は12億7527万株、売買代金は2兆9680億円。騰落銘柄数は値上がり517銘柄、値下がり1258銘柄、変わらず43銘柄だった。
市場では「日経平均の市場推定落ち分(257円程度)よりも下げ幅が小さかったことから、底堅い動きと言えそうだが、手掛かり材料に乏しく上値は重そう」(中堅証券)との声が聞かれた。
東証業種別指数は全33業種のうち、28業種が下落、5業種が上昇した。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も安い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、かんぽ生命<7181.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株も軟調。NTT<9432.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も弱かった。一方、浜ゴム<5101.T>やブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が上昇した。
個別では、東洋証券<8614.T>、リソル<5261.T>、ゼンショーH<7550.T>、ライドオンH<6082.T>、テンポイノベ<3484.T>などが下落。半面、サムコ<6387.T>、藤コンポ<5121.T>、RobotH<1435.T>、タツモ<6266.T>、レオパレス<8848.T>などが上昇した。
(写真:123RF)
提供:ウエルスアドバイザー社
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