<相場の読み筋>3月31日

2023/3/31 7:45

 30日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比141.43ドル高の3万2859.03ドル、ナスダック総合指数が同87.235ポイント高の1万2013.471ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億374万株、ナスダック市場が45億6038万株だった。前日の堅調な地合いが継続し、買いが先行した。ただ、31日には、米2月PCE(個人消費支出)の発表を控えることもあり、買い一巡後は、伸び悩む格好となった。また、米10-12月期のGDP(国内総生産)確定値は年率換算で前期比2.6%増と市場予想平均の同2.7%増に届かなかったが、反応は限定的だった。NYダウ採用銘柄では、インテルやボーイング、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが、値上がり率の上位に入っている。

 31日の東京株式は、反発後もしっかりした展開か。きのう30日の日経平均株価は、3月配当・権利落ち日で、市場推定落ち分の257円程度よりも下げ幅は小さかった。「実質的には堅調だった」(中堅証券)との見方もあり、底堅い展開が期待される。ただ、期末、月末、週末が重なることもあり、取引時間の後半にかけて見送りムードが広がる可能性もありそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=132円台の半ば(30日は132円40-42銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=144円台の半ば(同143円71-75銭)と円安方向に振れている。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日立<6501.T>、アドバンテスト<6857.T>、東エレク<8035.T>などが、30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比140円高の2万7940円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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