【北京IPO】電融酸化マグネシウム製造の遼寧東和新材料、初値は公開価格を15.78%下回る7.31元

サーチナ

中国株

2023/3/31 9:12

 電融酸化マグネシウムや耐火製品を製造する遼寧東和新材料(839792/北京)が3月30日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格8.68元に対し、初値は15.78%安い7.31元だった。終値は同12.67%安の7.58元だった。

 同社は2001年設立の民営企業で、16年に株式会社化した。マグネサイトの選別、電融酸化マグネシウム製造、耐火レンガなど鉄鉱・セメント業界で用いられる定型・不定型マグネシウム耐火製品の研究開発、生産、販売を主業務とする。「世界のマグネシウムの都」と称される遼寧省南部の海城市に本社を置き、マグネサイト資源の総合利用に取り組んできた。21年の電融酸化マグネシウム輸出量は4万1100トンで中国の輸出量全体の6.68%、輸出額は1億2226万元で5.16%を占めており、耐火材料の輸出額は業界第14位となっている。

 22年12月期の売上高は6億7957万元(前期比11.59%増)、純利益は1億2384万元(同22.39%増)。23年1〜3月期の業績予測は売上高が1億4000万元(前年同期比12.76%増)、純利益は2000万元(同5.64%減)。

 新規上場に伴い調達予定の4億元(約77億円)は、75%の3億元を二酸化炭素捕集・純化および軽焼マグネシアクリーン生産ライン建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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