【香港IPO】民営建設会社の中天建設集団、初値は公開価格の2.47倍の2.92香港ドル

サーチナ

中国株

2023/3/31 9:17

 湖南省の民営建設会社、中天建設(湖南)集団(02433/香港)が3月30日、香港証券取引所メインボードに新規上場した。公開価格1.18香港ドルに対し、初値は2.47倍の2.92ドルだった。終値は同2.26倍の2.67ドルだった。

 同社は1979年に集団所有性企業の株州市住宅建築公司として設立し、2004年に湖南中天有限公司となった。17年に中国本土の「新三板」に上場したが、香港での上場を目指して19年に上場廃止、その後4度にわたり香港への上場を試みたが失敗。5回目のチャレンジとなった今回、上場を実現した。40年の歴史を持つ著名民営総合建設請負グループで、湖南省を中心に事業を展開。21年の中国国内建築市場シェアは0.2%、湖南省にある非国有建設会社3438社で最大規模を誇る。建築プロジェクト、公共工事プロジェクト、建築装飾プロジェクト、鉄鋼構造工事プロジェクト、基礎工事プロジェクト、クレーン設備取付プロジェクトで1級資格を持つほか、道路建設、水利水力発電、環境保護などのプロジェクトも2級、3級の請負資格を持つ。 

 21年12月期の売上高は18億2338万人民元(前期比3.02%増)、純利益は6190万元(同24.81%増)。22年1〜9月期の売上高は13億6603万元(前年同期比3.07%増)、純利益は5116万元(同7.06%増)。

 新規上場に伴い調達予定の8550万香港ドル(約14億円)は、約50%の約4280万ドルを現在手掛けている3つのプロジェクトの資金に、約20%の約1710万ドルを建設機械の調達および置き換えに、約20%の約1710万ドルを技術センターの人材補充、設備・ソフトウェア調達などに用いる。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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