広州汽車、22年12月期通期決算は大幅な増収もコスト増で小幅な増益に留まる

サーチナ

中国株

2023/3/31 9:21

 中国の自動車大手・広州汽車集団(02238/香港)が3月29日、2022年12月期通期決算を発表し、約45%の増収、約5%の増益となったことを明らかにした。

 22年12月期通期の売上高は1100億643万人民元で、前期の756億7576万元から45.36%増加した。このうち、主力の自動車事業および関連取引の売上高は1064億3546万元(前期比44.85%増)だった。

 当期純利益は79億1234万元で、前期の75億6569万元から4.58%増加した。会社株主に帰属する運利益は79億8293万元(前期比6.28%増)で、1株あたり純利益(EPS)は0.77元で前期から0.04元上昇した。大幅な売上増に対して小幅な増益に留まった背景には、自動車用半導体供給不足や原材料価格の高騰により販売コストが上昇し、自動車事業の売上総利益率が1.10%と前期から0.77ポイント(58.80%)減少したことがある。

 同社の22年の年間生産台数は247万9900台(前年比15.99%増)、販売台数が243万3800万台(同13.50%増)で、中国市場シェアは約9.1%で中国国内自動車メーカー第4位だった。このうち、新エネ乗用車が好調で生産が31万5900台(同2.18倍)、販売が30万9500台(同2.17倍)と伸びた。また、自主ブランドの生産が64万7000台、販売が63万3700台で過去最高を記録した。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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